⑦安倍晋三回顧録から:「その時々の知見の中で最善の努力を重ねてきた」
「安倍晋三回顧録」から引用します。
行動が早い首長、いろんな立案をしてくれる人は助かります。
熊本地震時は、大西一史熊本市長や、福岡県の高島宗一郎福岡市長がよく対応してくれました。 行動が早い首長、いろんな立案をしてくれる人は助かります。
一番槍は、リスクを背負っているのですから、論功行賞で多くの褒美をもらうのは当然です。
二階さんは、何事も「一番槍」を務めますよね。私の総裁3選を言い出したのもそうだ し、私が30年に辞任表明した後、総裁選で菅義偉官房長官の支持を真っ先に表明したのも二階さんでした。一番槍は、リスクを背負っているのですから、論功行賞で多くの褒美をもらうのは当然です。2番目以降では、歴史に名は残らないですから。
相手を倒せると思った時は、バッとやってきて、横っ腹を刺すんです。
小池さんはいい人ですよ。いい人だし、人たらしでもある。相手に勢いがある時は、近づいてくるのです。2016年に知事に就任した当初は、私の背中をさすりながら話しかけてきて、次の衆院選では自民党の応援に行きますからね、とまで言っていたのです。
しかし、相手を倒せると思った時は、バッとやってきて、横っ腹を刺すんです。「あれ、わき 腹が痛いな」とこっちが思った時には、もう遅い。
「いい人」というのは皮肉のようです。
中立的に、理路整然と判断してくれるだろう
林さんならば、中立的に、理路整然と判断してくれるだろうと期待したので す。私の気持ちを付度せずにね。林さんには、火消しの能力がありますから。淡々と事務的に答弁をするという点で彼の右に出る人はいません。
絶対にチャンスを逃さないというつもりで、運をつかみに行く。
ある種の運も必要です。絶対にチャンスを逃さないというつもりで、運をつかみに行く。そして手放さない。後ろに引いたら、一瞬で終わりです。
「不可能だ」と諦める心を打ち捨て、わずかでも「可能性」を信じて、行動を起こす。
「何事も、達成するまでは、不可能に思えるものである」
ネルソン・マンデラ(南アフリカ)元大統領の偉大な足跡は、私たちを勇気づけてくれます。誰もが不可能だと諦めかけていたアパルトヘイトの撤廃を、その不屈の精神で成し遂げました。
「不可能だ」と諦める心を打ち捨て、わずかでも「可能性」を信じて、行動を起こす。一人ひとりが、自信を持って、それぞれの持ち場で頑張ることが、世の中を変える大きな力になると信じます。
その時々の知見の中で最善の努力を重ねてきた
コロナウイルス対策につきましては、今年の1月から正体不明の敵と悪戦苦闘する中、少しでも感染を抑え、極力重症化を防ぎ、そして国民の命を守るため、その時々の知見の中で最善の努力を重ねてきたつもりであります。
日々、「最善の言葉」を求めて、ブログを書いています。
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野田佳彦元首相による追悼演説
挫折から学ぶ力とどん底から通い上がっていく執念
大きな期待を受けて船出した第1次安倍政権でしたが、翌年9月、あなたは、激務が続く中で持病を悪化させ、1年あまりで退陣を余儀なくされました。順風満帆の政治家人生を歩んでいたあなたにとっては、 初めての大きな挫折でした。「もう二度と政治的に立ち上がれないのではないか」と思い詰めた日々が続いたことでしょう。
しかし、あなたは、そこで心折れ、諦めてしまうことはありませんでした。最愛の昭恵夫人に支えられて体調の回復に努め、思いを寄せる雨天の友たちや地元の皆様の温かいご支援にも助けられながら、反省点を日々ノートに書きとめ、捲土重来を期します。挫折から学ぶ力とどん底から通い上がっていく執念で、あなたは、人間として、政治家として、より大きく成長を遂げていくのであります。
かつて「再チャレンジ」という言葉で、たとえ失敗しても何度でもやり直せる社会を提唱したあなたは、その言葉を自ら実践してみせました。
思うに任せぬ人生の悲哀を味わい、どん底の惨めさを知り尽くせばこそ
あなたの再チャレンジの力強さとそれを包む優しさは、思うに任せぬ人生の悲哀を味わい、どん底の惨めさを知り尽くせばこそであったのだと思うのです。
「人生の本舞台は常に将来に向けて在り」
「人生の本舞台は常に将来に向けて在り」の神様、尾崎骂堂は、当選同期で長年の盟友であった犬養木堂を5・15事件の凶弾で喪いました。 失意の中で、自らを鼓舞するかのような天啓を受け、かの名言を残しました。
「人生の本舞台は常に将来に向けて在り」
暴力の狂気に打ち勝つ力
あなたの命を理不尽に奪った暴力の狂気に打ち勝つ力は、言葉にのみ宿るからです。
「暴力」に打ち勝つ力として、「鉄の杖」が必要です。
「狂気」に打ち勝つ力は、「言葉」にもあるかも知れません。