「過去に刑事事件を起こし、解散命令の請求が出されたけれども解散命令は却下された宗教法人が三法人あります。」
月刊正論12月号から引用します。
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過去に刑事事件を起こし、解散命令の請求が出されたけれども解散命令は却下された宗教法人が三法人あります。 念法眞教と法友之会、それに世界救世教です。
念法眞教は一九六一年、教祖が多くの女性信者に猥褻行為や強姦を行い、信者をだまして寄付を募り、さらに病人の信者に苦行を強いて死亡させたことが問題になりました。
法友之会は一九九〇年、教祖と信者七人が海岸で懺悔をさせると称し、信者に暴行を加え溺死させた。
世界救世教は一九六八年、幹部らが信者に心霊療法を施し死亡させ、理事二人が贈賄容疑で 逮捕されました。
いずれも教祖や教団幹部による刑事事件です。
こうした先例がありながら民事訴訟判決にまで適用対象を拡大して解散命令請求に踏み切るからには、
教祖によるレイプ、心霊療法による死亡、懺悔させるとして溺死させること以上にひどいことが旧統一協会で行われていたことが誰の目にも明らかであれば、基準が変わることも、まだ理解できます。
しかし、繰り返しますが、そうした事情は見当たりません。
神慈秀明会という教団では一九九五年、悪霊を祓う祈祷行為と称して、元信者の祈祷師が暴行を加え続け七人が死亡する事件がありました。 これ は「福島悪魔祓い殺人事件」と呼ばれます。元信者が引き起こした事件ですから、宗教法人との関係は不明瞭な点がありますが、
信者による集団リンチ死亡事件では、二〇〇七年、多数の信者が共謀して、内部のもめ事を理由に集団で信者に暴行を加えて死亡させた事件があった紀元会や、
二〇一二年に信者九人が教義を巡るトラブルから集団で信者に暴行を加えて死亡させた空海密教大金龍院があります。
いずれも深刻かつ重大な刑事事件 ですが、解散命令請求すらなされていません。
旧統一協会の事例とこうした事例とが平等という観点でどう整合するか。果たして法の下の平等が言えるのか。
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これを読むと、「今回の解散命令請求が却下されなければ、日本は、政府(行政)だけでなく、裁判所(司法)もおかしい」、と思います。
しかし、一昨日の記事
安部首相の警護に陰謀があったか? なぜ家庭連合の責任になるのか? 反論できない自民党は馬鹿か? 考えさせられる御言葉です。 - 群馬県高崎市白岩町サンクチュアリ教会(元・埼玉サンクチュアリ教会)
から、自分の言葉を再掲します。
そういう「論理」では、説明できない「御父様による審判」だと思います。