摂理が弟に移っていく例 タマルに精子を与えたユダについて
新約聖書から引用します。
アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図。
アブラハムはイサクの父であり、イサクはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちとの父、
ユダはタマルによるパレスとザラとの父、パレスはエスロンの父、エスロンはアラムの父、
(マタイによる福音書/ 01章 01節~03節)
タマルの血統転換は、イエス様の系図に残されています。
アブラハム、イサク、ヤコブという偉大な3代に続く4代目は、ヨセフではなく「ユダ」です。
クリスチャンに血統転換を説明する時に、ユダに関する理解も必要だと考えます。
旧約聖書から引用します。
イスラエルがその地に住んでいた時、ルベンは父のそばめビルハのところへ行って、これと寝た。イスラエルはこれを聞いた。さてヤコブの子らは十二人であった。
すなわちレアの子らはヤコブの長子ルベンとシメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン。
ラケルの子らはヨセフとベニヤミン。
ラケルのつかえめビルハの子らはダンとナフタリ。
レアのつかえめジルパの子らはガドとアセル。これらはヤコブの子らであって、パダンアラムで彼に生れた者である。
(創世記/ 35章 22節~26節)
ユダは四男です。
長男ルベンは、父ヤコブを裏切る淫行を犯したことも分かります。
三日目になって彼らが痛みを覚えている時、ヤコブのふたりの子、すなわちデナの兄弟シメオンとレビとは、おのおのつるぎを取って、不意に町を襲い、男子をことごとく殺し、
またつるぎの刃にかけてハモルとその子シケムとを殺し、シケムの家からデナを連れ出した。
(創世記/ 34章 25節~26節)
そこでヤコブはシメオンとレビとに言った、「あなたがたはわたしをこの地の住民、カナンびととペリジびとに忌みきらわせ、わたしに迷惑をかけた。わたしは、人数が少ないから、彼らが集まってわたしを攻め撃つならば、わたしも家族も滅ぼされるであろう」。
(創世記/ 34章 30節)
次男シメオンと三男レビも、父ヤコブの心にかないませんでした。
どうか、しもべをこの子供の代りに、わが主の奴隷としてとどまらせ、この子供を兄弟たちと一緒に上り行かせてください、
この子供を連れずに、どうしてわたしは父のもとに上り行くことができましょう。父が災に会うのを見るに忍びません」。
(創世記/ 44章 33節~34節)
エジプトの権力者となったヨセフが、同じ母ラケルから生れた弟ベニヤミニンだけを留めようとした時、ユダがヨセフに訴えた言葉です。
これを聞いたヨセフは、感極まって、自分の正体を告白しました。
ユダの「親孝行」と「自己犠牲」を見ることができます。
ユダよ、兄弟たちはあなたをほめる。あなたの手は敵のくびを押え、/父の子らはあなたの前に身をかがめるであろう。
(創世記/ 49章 08節)
このように、父ヤコブもユダを祝福しました。
タマルが尊重するにふさわしい「選民の血統」を、ユダが持っていたことを確認しました。
そして、「父の心にかなうこと」が使命者には必要だということも分かります。
言うまでもないかも知れませんが、言ってしまうと、顕進様の失敗を思い出します。
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