「天国のことを学んだ学者」
マタイによる福音書13章52節から引用します。
天国のことを学んだ学者は、新しいものと古いものとを、その倉から取り出す一家の主人のようなものである。
念のため、この聖句に対する解釈をインターネットで検索したものを引用させて頂きます。
当時のユダヤの社会では、学者といえば聖書と伝承に通じた人を意味しました。ですから新しいものはキリストの道の伝承を、古いものはイスラエルの聖書、すなわちわたしたちにとっての旧約聖書を意味します。キリストご自身から神の国のことを学んだ弟子たちは皆、イエスが業と言葉によって教えてくださったこと、またその光に照らして読み返した旧約聖書の内容を人びとに提供できる者であることが求められています。
ここでは、別の意味で、冒頭の聖句を引用しました。
「新しいもの」とは、最近読み終わった、亨進様説教集の第5巻(2012年出版)を指します。
「古いもの」とは、それ以前に、私の記憶に残っているみ言葉を指します。
1.休むことの大切さ
説教集59頁から引用します。
私も、毎週説教を準備するのは簡単なことではありません。
時々、ストレスを受けたりもします。
そうすると私は、説教と関連した様々なアイディアを、とりあえず「目標シート」に書き出します。
そして、無条件に休む時間をもちます。
(中略)
このような休息は、私を霊的に、肉体的に健康にし、説教の準備も再び平和な心で始めることができるようにしてくれます。
5月1日の当ブログ「『私はお父様ではないので休まなければいけません』に頂いた、こじかさんのコメントを引用させて頂きます。
お父様は2008.4.16に韓国幹部の方々の前で、亨進様について、「今後、全部、私ががしてきたことを代わりに任せようと思うんだね。
亨進の基準を超える人はいない。わかったか?明らかだ。」とおっしゃりながら、
「あまりにも熱心にやってぐったりくるから、心配なんだね。
よくやった、よくやったと任せず、皆で請け負って後ろだてしなければならない。
何日何日と全部休まないといけない。」とおっしゃっていたんですね。
2.融通性・柔軟性の大切さ
説教集62頁から引用します。
目標を成し遂げるにおいて私たちに必要なことは、目標を成し遂げるための方法を選択するのに融通性をもつことです。
一つの方法を試みて良い成果を出すことができなければ、融通性をもって別の方法を探して試してみなければなりません。
6月11日の当ブログ「亨進様の人生リスト 目的・喜び・長所」から、亨進様の長所を引用します。
・柔軟性(あるいは柔軟な態度)
・人間関係をよく結ぶこと
・対話すること
・決心して専念すること
・傾聴すること
御父様の自叙伝85頁から引用します。
一箇所だけ、一方向だけ見ていても大事は成せません。
上も見て、下も見て、東西南北をすべて見なければなりません。
(中略)
また厳しい環境にあっては、余裕のある人間味と柔軟な自主性が必ず必要です。
3.謙遜の大切さ
説教集156頁から157頁にかけて引用します。
柱頭行者の聖シメオンは、390年、北部シリアで羊飼いの息子として生まれました。
(中略)
37年間という時間を柱の上の狭い空間で過ごしながら、禁欲生活と修行に精進しました。
(中略)
ところで、彼がとても有名になると、修道院の元老たちは心配になり始めました。
高慢な心で、より有名になるために修行をしているのではないか、謙遜だった初心を失っているのではないかを調べるために、柱の上での修行をやめて下りてきなさいと言いました。
すると、ためらうことなく元老たちの意に従って「下ります」と言いました。
6月28日の当ブログ「『固執』という堕落性が無い亨進様」で引用した、自叙伝85頁から86頁にかけてのみ言葉を、また引用します。
人格者は、一度上がって急降下する人生にも慣れていなければなりません。
大抵の人は一度上がると、下がるのを恐れて、その地位を守ろうと汲々としますが、淀んだ水は腐るようになっています。
上に上がったとしても、下に下りていって、時を待った後にさらに高い頂に向かって上がっていくことができてこそ、大勢の人から仰がれる偉大な人物、偉大な指導者になれるのです。
4.長期的視野の大切さ
説教集172頁から引用します。
人生は短距離走ではなく長距離マラソンなので、その場の小さな利益に目がくらんではいけません。
人生全体を中心として、少しずつ、うまずたゆまず「私」を成長させなければなりません。
自叙伝66頁から引用します。
知恵のある人は、どんなに困難でも、未来への希望を抱いて黙々と歩いていきますが、愚かな人は、目の前の幸福のために未来を無駄に投げ捨ててしまいます。
自叙伝339頁から引用します。
幸福は常に私たちを待っています。
それでも私たちが幸福を探し出すことができない理由は、欲望が行く道を阻むからです。
欲に眩んだ目は前を見ることができません。
こういう記事を書く時、ついつい青年に向かう「おじいさん」の気持ちで、長くなり、210秒では収まりません。
そして、自分も「青年」であり続けなければならない、と思い出し、自分にも言い聞かせています。
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